JKは怖い
九州で長いこと育ち、社会人になって上京した。
東京とは本当に怖い街だ。
何よりJKが怖い。
JKというだけでおじさんにとっては恐怖の対象だが、東京のJKはもっと怖い。
そんな怖い都会のJK。
まず何が怖いのかというと、東京のJKはシェイクシャックに行って駄弁るのだ。
シェイクシャックはご存じの方が多いだろうが、そう、あのお洒落ハンバーガーチェーンだ。チェーンでありながらお洒落さを兼ね備えている。その洒落バーガーは、日本人があこがれるアメリカ発祥のハンバーガーチェーンで、詳しいことは知らんが、なんか見た目がスタイリッシュだ。そして高い。そう高いのだ。
あんなん駄弁るところじゃない。食べるところだ。だって高くて緊張するもん。
そんなシェイクシャックで駄弁る東京のJK。
なんという懐の大きさ(財布)。俺が高校生のころでは考えられない。シェイクシャック行くくらいならボーリングいかね?と思っている。田舎は娯楽がないので。もし俺が学生でシェイクシャックに行くことがあったとしたら、たぶん高すぎて「3時間居座ったろか!」と思っているはず。もう枕持ってきて仮眠したろかと。
そんなことを思いながら、シェイクシャックを食べていると、
盗み聞きしたわけじゃないが会話が聞こえてた。本当に盗み聞きしたかったわけじゃなくて聞こえてきた。
JK1「今度USJ行かない?」
JK2「え、行きたい!」
jk1「今バイハやってんだよね。ゾンビ撃ったりできるのかな」
東京でシェイクシャックに行くJKはバイオハザードのことをバイハと略すのだ。
どこで育てばバイオハザードのことをバイハと呼ぶのだ。いい家庭で育ったんかな。
今までおそらくバイオなんて触れてこなかったからなんて略しかたすればわからなかったから自分なりの略しかたをしたのだろう。
あんな残額なゲームに触れてこないなんて、本当に親御さんはよくできてる。
若いころにあんなゲームにハマっていたら、今ゾンビが沸いたらどうやって戦うかとか、どこの施設に逃げ込めば何日耐えられるかとか、くだらない話で盛り上がってしまい、寝不足の修学旅行を過ごしてしまいかねない。結局ホームセンターが一番戦えるなんて結論に至ったところで、無駄な時間を過ごしてしまうのだ。
そんなシェイクシャックバイハJKに後ずさりしながら後にした。